「発作のことを話したら、採用されないんじゃないか」 「かといって黙って入社して、職場で発作が起きたら……」
てんかんのある方の就職には、この「伝えるか、伝えないか」のジレンマがつきまといます。
どちらを選んでも不安が残る——その板挟みのしんどさは、当事者にしか分からないものだと思います。
先に実例をお伝えします。Naguの卒業生に、てんかんのある40代の女性がいます。
彼女は衣類卸の会社に就職し、こう話してくれました。
「Naguは、家と同じくらい落ち着ける場所でした。『やればできる!』と思えるようになりました」
てんかんがあっても、道はあります。順番に整理しましょう。

📝まず整理:あなたの発作の「現在地」
てんかんと一口に言っても、状態は本当にさまざまです。
就職を考えるとき、まず主治医と一緒に整理したいのは次の3点です。
- 発作のコントロール状況:服薬で何年発作が抑えられているか/どんな誘因(睡眠不足・疲労・光など)があるか
- 発作が起きた場合の様子:意識の有無、持続時間、必要な対応
- 業務上の制約:運転の可否(運転免許には法的基準があります)、高所・水辺・機械操作などのリスク業務
この3点が言語化できていると、仕事選びも告知も、ぐっと具体的になります。
💭伝えるか、伝えないか——判断の軸
法律上、病気を必ず申告する義務は一律にはありません。ただし、次の観点で考えることをおすすめします。
- 安全に関わるか:発作時に自分や周囲に危険が及びうる業務なら、伝えることが自分を守ります
- 配慮が必要か:通院日の確保、夜勤・徹夜の回避(睡眠不足は発作の誘因)、発作時の対応共有
——これらが必要なら、オープンにするメリットが大きい - 心理的負担:「いつバレるか」と怯えながら働くストレス自体が、発作の誘因になり得ます
どちらが正解ということはありません。発作が長く抑制されていて配慮が不要な方はクローズで働く選択もあります。
大切なのは、不安からの選択ではなく、整理した上での選択にすることです。
⭐伝えるときの型:不安をあおらず、事実と対処で
面接で伝える場合は、「発作の詳細」より「頻度・対処・お願いしたいこと」を淡々と。
例:「てんかんがありますが、服薬で◯年間発作は起きていません。念のため、万一の際の対応方法を
書面でお渡しします。夜勤など睡眠が不規則になる勤務を避けていただけると、安定して働けます」
「万一の対応マニュアルを自分から渡す」のは、企業の不安を大きく下げる一手です。
採用側が怖いのは発作そのものより「どうすればいいか分からない」ことだからです。
👀仕事選びの視点
- 相性が良いことが多い:事務、データ入力、検品、在宅ワークなど、突発的な危険の少ないデスクワーク系
- 慎重に検討:車両運転、高所作業、水辺、単独での機械操作など(発作の状況次第で、主治医と相談を)
- 働き方:規則正しい勤務時間(睡眠リズムの安定)は、それ自体が発作予防になります

💛使える支援
- 障害者手帳:てんかんは精神障害者保健福祉手帳の対象です。手帳があれば障害者雇用枠が使え、
配慮を前提にした就職ができます - 就労移行支援:手帳がなくても、診断書等で利用できる場合があります。生活リズムの安定・スキル習得・
面接練習(告知の練習含む)・就職後の定着支援まで - 定着支援での企業連携:発作時対応の共有など、本人からは言い出しにくい調整を支援機関が間に入って行えます
❔よくある質問
Q. 発作が数年起きていなくても、障害者雇用を使えますか?
A. 手帳をお持ちなら使えます。
「配慮は通院日だけ」という方も、オープンで働く安心感を選んで障害者雇用を使うケースはあります。
Q. 面接で発作のことを聞かれたら、正直に答えるべきですか?
A. オープン就労なら、整理した内容(頻度・対処・必要な配慮)を落ち着いて伝えましょう。
準備した人ほど、この質問はむしろ誠実さを示すチャンスになります。模擬面接で練習できます。
Q. 就労移行支援の通所中に発作が起きたら?
A. 事前に対応方法を共有した上で受け入れています。
むしろ「発作があっても大丈夫だった」という経験を安全な場で積めることが、就職への自信につながります。

🌀ジレンマを、一人で抱えないでください
伝えるか伝えないか、どんな仕事なら大丈夫か
——あなたの発作の状況に合わせた答えを、一緒に整理しましょう。
てんかんから就職した先輩の実例も、見学時にお話しできます。
- Nagu豊中:06-6151-9673(阪急豊中駅 徒歩4分)
- Nagu川西:072-744-5250(阪急川西能勢口駅 徒歩6分)
- 受付:月〜土 9:00-18:00(祝日も営業)/”話だけ聞いてみたい”で大丈夫です














